スタッフコラム

叱り方

2014.02.22.

叱るというのは簡単なようで実はものすごく難しいことです。
例えば人を叱る場合、効果がある方法は

①叱る
②なぜ叱られたかを伝える
③次はどうすればいいかを伝える

この3つがあって、成立します。

ワンちゃんの場合、①はできても②③はなかなかできません。
①だけで終わると、わんちゃんもなぜ叱られたのか?次はどうすればいいのか?と、わからないまま終わってしまいます。
ワンちゃんも混乱します。
絶対正確に伝わっていたら効果はあるかもしれないですが、それが本当に正確に伝わっているのかも曖昧です。

ただ、飼い主さんの大きな声にビックリして、たまたまその行為が中断されただけかも。。。
それを飼い主さんも勘違いして、叱ったら言うことをきいたと間違った解釈をしてしまうかも。。。
そして間違った解釈をしたまま叱り続けたら、ワンちゃんは飼い主さんに不信感を抱いてしまいます。

「よくわからんけど、いっつも怒る人やなぁ、なんか嫌な感じ!!」
と思われたら、飼い主さんを避けるようになったり、怒り返してくるようになったり、いろんな副作用があります。

私たち人間でも同じですよね。わけもわからず毎回怒ってくる人に対してどう感じるか、自分と置き換えて考えてみたらわかりやすいと思います。
叱るということはなかなか複雑で難しいのです。
本人はもちろん、叱る様子や声は周りまで嫌な気持ちにさせてしまいます。

反対によく褒めてくれる人だったら、どうでしょう。
いつも褒めてもらえるからがんばろう!!と思いませんか?
もし仮に飼い主さんが褒めるタイミングを間違えてしまっても、ワンちゃんは嫌な気持ちにはなりません。
(わけもわからず褒められて「???」とは思うかもしれませんが。。。)

褒めるということは叱るよりも簡単です。
悪いことを叱ってやめさせるより、良いことを褒めてあげるほうが、ワンちゃんもずっとわかりやすいのです。

飼い主さんをもっと大好きになってくれるでしょう。

ワンちゃんも人間も楽しく暮らしていくことが一番大切なことです。


判谷